皆さんこんにちは、Kaochannycです。
今日は、(日本とアメリカの美容業界の予約時における、決定的な違い)についてお話したいと思います。
⚠この(サロン)とは、美容院、エステサロン、ネイルサロン、マツエクサロンなど、全ての美容業界を指しています。
私は毎年、年に1、2度日本に帰る際、偵察も兼ねて(美容ツアー)に行きます。
それが一番の楽しみ!
張り切って、電話予約をする際に、一つ疑問に思う事があります。
わかりやすい例として、美容院を例にお話させていただきますね。
予約時のどこが違う?日本とアメリカ
予約 in 日本
大体いつもこのような流れなのですが、いつも、切った後にモヤモヤ。。
何か大事な事、聞き忘れてない?
予約 in アメリカ
こちらアメリカでは、電話予約時に、クレジットカード番号を当然のように聞かれます。
(私の働いていたスパの大変もそうでした)
(途中省略)
アメリカの24時間キャンセレーションポリシー
ここまで読んで、皆さんおわかりになったと思いますが、
アメリカのほとんどの美容サロンでは、予約時に電話番号とクレジットカード番号を聞かれます。
(あなたの予約をホールドさせてあげるから、その代わりクレジットカードを人質にするわね)ってことです。
お客様=サロン お客様とサロンが対等な関係という事がわかりますね。
日本でも、電話番号を聞くサロンはありますが、クレジットカード番号まで聞くところはほとんどありません。
これは、アメリカほどクレジットカードが普及されていないという面はありますが、
オンラインショッピングが普通になっている最近は、ほとんどの方がクレジットカードをお持ちではないでしょうか。
実際、このクレジットカード番号提示により、店側にもお客様側にも、メリットがたくさんあります
店側のメリット
損失のカバー
(24時間以内キャンセルポリシー)を事前に伝える事により、ドタキャンや突然のキャンセル時にも即座に対応できます。
現にアメリカでは、予約のウエイティングを設けているサロンは少なくなく、キャンセル空きが出た場合の損失を防ぐ事ができます。
ウエィティングをかけていたら、(キャンセルで空きが来たから5時に来れますか?)と連絡が来たことがあります
ウエイティングが誰もいなくても、50%(100%のところもあり)の代金をクレジットカードで引き落とさせていただくことにより、 損失を大幅に軽減できます。
スタッフへの配慮
アメリカのサロンでは、コミッション制(歩合制)で働いているスタッフが多くいます。
中でも(On call )という、予約が入れば参上する(出張型)で働くスタッフは、ドタキャンが非常に困ります。
大抵は予約の30分前から準備して待機しているのに、お客様が現れなければ次のお客様の時間まで、 (ただ働き)ということになります。
その日の予約が一人だけであれば、交通費も出してまで来て、無給だということになります。
こういった事態を防ぐ為にも、24時間キャンセルポリシーを設けるなどして、
お店はスタッフを守らなければいけません。
日本も最近はマッサージ業界などで、委託業務で働くセラピストが増えていると聞きます。
お店側のスタッフへの配慮が求められます。
お客様側のメリット
これは、電話番号を聞かないお店に限ってなのですが、もしお店の事情でやむなくキャンセルする必要が出た場合、
どうしますか?
指名したスタッフさんがインフルエンザになったり、お店のビルが水が出なくなったり、
お客様のご予約にどうしても穴を開けてしまう場合、連絡先がわからなければ伝える事ができません。
連絡することにより、お客様に足を運んでもらわずに済みますし、その後の信頼性にも影響します。
私は、お客様の電話番号を聞かない方が、(親切でないな)と思います。
コンファーム(予約確認)の電話
アメリカのほとんどのサロンは、予約の前日から2日前に必ずコンファームの電話(予約の確認)をしてくれます。
電話番号を聞くのもそのためで、お客様がうっかり予約を忘れる事のないよう、しっかり日時の確認をしてくれます。
クレジットカード番号を人質に取った以上、最後まで責任を持とうということですが、
うっかり忘れが多い私としては、これは嬉しいですね。
クレジットカード番号(人質)がある事による、質のいいサービスの提供
クレジットカード番号を伝えることにより、お客様自身が遅刻やドタキャンをしないよう努めます。
(私は遅刻もお店側に負担が被ると思っています)
遅刻を防ぐことにより、次のお客様が待たされることなく、スタッフも時間を気にすることなく、
質のいいサービスを提供することができます。
クレジットカード番号を教えたからと言って、予約時に引き落とされるわけではないのでご安心を。
あくまでも、無断キャンセルをした場合です。
24時間前までにキャンセルするか、当日ちゃんと来れば、引き落とされることはまずありません。
キャンセルポリシーは堂々とわかりやすく知らせる!
電話で口頭するだけでは、万が一(聞いていない)となった時に対応できないので、
きちんと見てもらえる自社サイトなどに掲載してください。
例えば、ニューヨークでも有名なBliss Spa のサイトにも、しっかりSpa Policies(スパポリシー)の一部に記載してあります。
spa policies
cancellations
Upon booking, a major credit card is required in order to confirm your reservation. A minimum of 24 hours’ notice must be given to cancel or reschedule an appointment to avoid being charged the full price for your treatments to the credit card holding your reservation.
(Bliss Spaのサイトの一部抜粋)
arrival
Please arrive at least 20 minutes prior to your scheduled appointment so you can decompress and make full use of the spa facilities. To maintain the blissfulness of the spa, we ask that you silence your mobile phones and electronic devices upon arrival. Regretfully, untimely arrivals may be subject to reduced treatment time, in order to remain on schedule for subsequent guests.
(Bliss Spaのサイト一部抜粋)
夢の国、ディズニーランドホテル系列も、申込金制度導入
先月一時帰国の宿泊では3万円、娘の大好きなビビデバビデブティックでは5000円、予約時にクレジットカードで引き落としされました。
現地支払い時に申込金分は引かれるし、キャンセル可能期限内であれば、全額戻ってくるので、私は何の問題もありません。
むしろ、とりあえず押さえておくだけに予約する人が減り、以前より予約が取りやすくなったと感じています!
最後に
いかがでしたか?
(お客様の要望に全てを捧げる)という神姿勢はもう辞めて、
(うちはこういったキャンセルポリシーを持っているので、この方針を守ってくれるお客様を大切にします)って、
アピールしたほうがいいと思いませんか?
大丈夫、あなたの技術に心から惚れていたら、逃げやしません。
もっと自分の技術にプライドを持って!
サロンに無理のない対応(ポリシー)を持つ事により、質のよいお客様と気持ちのいい関係を築けるし、
何よりサロンスタッフ自身が技術に集中でき、結果素晴らしいサービスを提供できると思います。