皆さんこんにちは。Kaochannycです。
今日は、ニューヨークでエステティシャンとして働きたい人なら絶対に知りたい、お給料についてお話したいと思います!!
皆さん、
ニューヨークの美容学校に通われて、
ニューヨーク州の試験に見事合格し、
晴れてニューヨーク州政府公認エステティシャンの免許を取られた事と思います。
おめでとうございます!!
さて、これから就職活動ですね!笑
最初の門出となる就職先、ニューヨークのスパは色々な勤務体制で働けます。
勤務体制
- フルタイム
- パートタイム(週1日で6時間から〜)
- 出張のみのオンコール制(自宅待機可能)
- 開業
ニューヨークのエステティシャンのいいところは、育児出産を経ても、経験さえあれば週1からの勤務も可能だし、
何しろ年齢制限や性別制限のないところ!
最初の数年は、経験を積む為に卒業した美容学校のbulletin board(掲示板)で、求人募集を見ればいいと思います。
美容学校のほとんどは、求人募集欄を掲示板に設けていて、卒業後、職に困らない様に斡旋してくれます。
ですが美容学校に求人を載せているスパは、(安く雇える未経験なライセンス所得者)を探している場合が多い為、給料はそんなに高くありません。
最初の数年は、給料が低くても雇ってもらえたらラッキー程度に、頑張って修行してください。
地元新聞や求人サイトのリクルート雑誌などを見てみると、結構いい条件で出てきます。
ちなみに私がスパ勤務時代、働きながら常に覗いていた求人サイトはこちら。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
https://www.indeed.com/q-Esthetician-l-New-York,-NY-jobs.html?vjk=cdbb0eb0fc611086
このindeed.comは、求人情報が載っているサイトで、仕事業務と住んでいる場所を入力すれば、求人最新情報を一覧で見られます。
上↑は、ニューヨークのエステティシャンで入力したものです。
26-30% Commission on Service Revenue.
Hourly wage $10 to $12
$90-$100 /day
indeed.comサイトより
なんだか色々出てきましたね。
1番目は、サービス料金の26−30%のコミッション制(歩合制)
2番目は、時給10ドルから12ドル
3番目は、日給90ドルから100ドル
ふむふむ。。
同じ仕事内容だったら、あなたはどこで働きたい?
大きく固定給とコミッション制(歩合制)に分けて、それぞれメリットデメリットも含めてお話ししたいと思います!
固定給で働いたら?
固定給は、日給制と時給制の二つに分かれます。
日本のようにな、月給制はあまり見られません。
日給制と時給制も、それぞれの利点とマイナス点があります。
日給制の利点
初心者を雇うお店に多いのが、日給制です。
雇い主から見ると、使えるかわからない新人に、時給やコミッションではもったいないのでしょう笑。
今の自分だったら絶対そんな条件で働きませんが、当時はとにかく雇ってもらって修行を積みたい!という気持ちだったので、雇ってもらっただけでもありがたかったです。
また、お客さんを一人も施術しなくても、仕事場にいるだけで日給分は保証されるのも利点でしょう。
(掃除やお手伝いなど、雑務はしなくてはいけませんが)
日給制のマイナス点
日給いくらと決まっているので、オープンからクローズまでいなくてはいけない為、長時間労働です。
一見、日給100ドル+チップで悪くないかなと思っても、朝9時半出勤して夜の9時上がりなど、見えない時間も働くことを考えると、以外と割に合わなかったり。
日給100ドルを払うお店は、割とお客様の数も多いはずです。
と言うのは、店側はコミッションと天秤をかけて、日給100ドルの方を選んでいる為、それなりの数をこなす必要がありそうです。指名客もついて、お客さんを1日7、8人以上施術する場合は、コミッションの方がはるかに稼げたり。
チップをいただけるとはいえ、大きく稼ぐには難しいでしょう。
時給制の利点
いわゆるスパでは、時給10ドル前後+チップと言うところが一般的です。
日給と比べて時給なので、時間にフレキシブルなところがいいでしょう。
と言うのも、オーナーも無駄なお金は払いたくない為、お客様が少ない日は早く帰らせてくれたり、
朝に予約が入っていない時は、遅めに来ていいと言ってくれたり。
日給のように、オープンからクローズまでずっと拘束されずに済みます。
よって、同じ固定給でも、時給制の方が時間に余裕も出来やすいし、育児との両立も可能でしょう。
また、メディカルスパで働く場合,ほとんどは時給制で募集していますが、時給20ドル以上で募集しているところを
よく見かけます。メディカルスパはチップが払われないのもありますが、割と良い条件の時給が払われるでしょう。
時給制のマイナス点
時給がそれなりの値段(10ドル以上+チップ)であればよいのですが、お店によってはかなり安い値段でオファーしているところもあります。ウエイトレスと同じ感覚で、チップがあるのだからよいでしょうと、毛が生えた時給の場合は辛いところ。
特に新人の場合、技術を教えてあげる代わりに安い給料で雇われるセラピストも少なくありません。
時給5ドル+チップで雇われていた友人もいました。
また、日給同様、忙しくても暇でも給料は同じ。もっと上の給料を目指したい、頑張りを認めてもらいたいという方には、
時給制は物足りなく感じるでしょう。
歩合制(コミッション)で働いたら?
利点
コミッション制の一番の利点は、お客様の数と給料が比例することでしょうか。
その日のお客様の数が多ければ多いほど稼げます。
指名がつけばつくほど、お客様の数が増える為、単純に給料も増加します。
ただし、下記の図のように、コミッション額やメニュー額が少なければ、時給&日給と変わらない、または減るかもしれません。(下記参照)
もう一つは、時間の融通が効きやすい、と言うことです。
コミッションのスパは、翌日の朝に予約のお客様が入らなかったセラピストに、遅い時間に来てもいいと連絡をくれたり、早く帰らせてくれたり、とにかく時間を合理的に使えやすいです。
予約がない間は賃金が発生しないので、当然といえば当然なのですが、日本ではその間も拘束されると問題になっていましたね。
アメリカ人セラピストは、当然のように権利を主張します。
この勤務体制は、育児をしながら働くセラピストや効率的に働きたいセラピストにとって、ベストな環境だと思います。
ホテルなどのオンコール(出張)などは、予約が入った時間だけ出勤すればよく、コミッション額も50%など高いので、移動が苦でなければ効率よく働けます。
マイナス点
コミッション制の場合、お客様の数がダイレクトに給料に響きます。
簡単に言うと、お客さんが一人も来なかったら、その日発生するお給料はゼロ!!
ゼロです!!
コミッション制にしているスパの場合、大抵は予約が入っている時間に出勤するなど、時間にフレキシブルなはずですが、
中にはそうでないスパの場合、最悪。
朝10時から夜8時拘束されていて、予約が10時に一つ、7時に一つ。
フェイシャル単価100ドルで30%のコミッションの場合
100X0.3=30 30ドル
30ドルを二人 60ドル
これに20%のチップを合わせて100ドルくらいでしょうか。
10時から8時の10時間勤務で100ドル。多くはありません。
コミッション額とメニューの単価に左右される
下の図を見ていただければわかりますが、通常のコミッション額はサービスメニューの単価から割り出されます。
このコミッション額とサービスメニューの両方が高めの設定であるほど、多く稼げます。
フェイシャル単価 コミッション% |
70ドル | 85ドル | 100ドル | 120ドル | 150ドル | 180ドル |
15% | 10.5ドル | 12.75ドル | 15ドル | 18ドル | 22.5ドル | 27ドル |
18% | 12.6ドル | 15.3ドル | 18ドル | 21.6ドル | 27ドル | 32.4ドル |
25% | 17.5ドル | 21.25ドル | 25ドル | 30ドル | 37.5ドル | 45ドル |
30% |
21ドル | 25.5ドル | 30ドル | 36ドル | 45ドル | 54ドル |
50% | 35ドル | 42.5ドル | 50ドル | 60ドル | 75ドル | 90ドル |
コミッション額が低い場合
私、日系のスパで18%のコミッションで働いていた事があります。
フェイシャルの価格は85ドルから160ドルくらいまででしたが、
新人でしたので、85ドルから100ドルくらいのお客さんを回してもらっていました。
朝10時から夜8時拘束されていて、予約は3、4人。
85ドルで計算すると、85ドルX0.18=15.3ドル
15.3ドルで4人を施述しても、61、2ドルにしかならず、日給100ドルに到底追いつきませんでした。
もちろん日によって6人施術出来たりもしますが、毎回ではありません。
これなら安定した日給100ドルの方が稼げるし、心も穏やかでしょう。
サービスメニュー額が低い場合
いくらコミッションで30%もらえたとしても、フェイシャル1本自体の価格が安かったら、これもまた辛いところです。
フェイシャルの単価が70ドルの場合
70ドルx0.3=21ドル。
前述した条件よりはよいですが、フェイシャルを5人は確実にこなさないと、日給100ドルには追いつきません。
結局、どっちが稼げるの?
ずばり、忙しい高級スパでコミッション制(歩合制)で働くことです!
まず高級スパはサービスの単価が高いので、おのずとチップも高くもらえます。
高級スパに来るお客様はハイメンテナンスな方が多いので、結構な確率で戻って来る為、指名も多いです。
指名が多い分、1日にこなすお客様の数が増えます。
プロダクツも買ってくれるお客様が多い為、その分のコミッションも貰えます。
店側も人気があるセラピストは逃したくない為、コミッション額も30%前後は出すでしょう。
私がいくつかのスパを転々としたあと、出産前に働いた高級スパでは、コミッション額が25%スタートの3年後28%でした。
130ドル〜180ドルのトリートメントが多かったので、1回37ドル〜54ドルほどのコミッション額+チップが平均。チップも入れてお一人施術したら50ドル〜70ドル入ってきました。
本当に忙しい日は、1日で500ドル近く稼げました(12時間びっちり働きましたが)。
と言うことで、稼ぐことを考えるのであれば、忙しい高級スパでコミッション制で働くのが一番です!
ただし、いきなり稼げるようになったわけではなく、入ってきたばかりの頃は指名客も当然少なく、お客様もそんなにまわしてもらえないので、最初の半年は稼げませんでした。
コミッションで稼ぐまでは、自分の技術を磨きながら辛抱強く働き続けるのがいいでしょう。
エステの州のライセンスは必須
余談ですが、日本のindeed(インディード)のリクルートサイトを見てみました。
未経験歓迎
知識なくても教えます
でも雇ってもらえるところが多いですね。
個人的にはこういうところでお客さんとして通いたくないのですが、資格制度がないので仕方がないのでしょうか。
アメリカのindeedの募集条件は、
License:Esthetics (Required)
エステの州のライセンス必須
Work authorization: United States (Required)
アメリカで就労できるビザなど所有
2years+ experienced
2年以上の経験求む
など、結構厳しい関門がほとんどです。
まとめ
それなりの経験やスキルを磨き、自分に自信がついたなら、是非コミッション制の高級スパで働いてみて!!
指名客が増えれば増えるだけ、頑張ったら頑張っただけお給料も増えるコミッション制で、やる気もアップすることまちがいないでしょう。
頑張っているセラピストにはオーナー側も逃したくないので、コミッション額もおのずと上がります。
常に忙しく回っているスパは、マネジメントもしっかりしていて、長く気持ちよく働けるでしょう。