私がニューヨークでマッサージセラピストの道を断念した、4つの理由

こんにちは、Kaochannycです。
今日は、私がニューヨークでマッサージセラピストの道に進まなかった理由について、お話したいと思います。

プロフィール欄に記載したとおり、私は渡米する前に、日本で昼間司法書士事務所で働きながら、 夕方や週末は、六本木の鍼灸医院で(セラピスト)として働いておりました。

その頃はまだ20代前半で体力もあったし、何せ私はこの(セラピスト)の仕事が大好きでした。

お客様の痛みを緩和させてあげたい。

お客様に直接感謝されて得る充実感や達成感。

もっともっと、身体の事を知りたい、勉強したい。


という思いから、鍼灸の国家資格を持っている先生の元で働きながらマッサージを教わり、
指名も徐々に増え、毎日がとても充実していて楽しかったです。

 

そんな私が渡米し、ネイルスクール、エステスクールに通い、晴れてスパで働くようになり、
当初次に計画していた(マッサージスクールに通い、マッサージセラピストになる)という夢を断念した理由を書きたいと思います。

 

私がニューヨークでマッサージセラピストの道を断念した、4つの理由

体格のよすぎるアメリカ人

ずばり、アメリカ人の体格がよすぎて、自分の身体が壊れる!!と思ったからです。

私がエステスクールを卒業し、エステティシャンとしてスパに働くようになり、直に肌に触れるようになってから、

わたし
アメリカ人って、縦も横も大きいっ

と改めて(アメリカ人の大きさ)を実感することになりました。

ニューヨーカーでスパに来るお客様は、ジム好き&ハイスペックな方達が多いので、実際写真のような大柄な方はいません。
ただ、場所柄、観光客ではいらっしゃいまして、小柄だけど凄腕で人気のあるミャンマー出身の女性セラピストが、
大柄アメリカ人女性に、

お客様
I am sorry but I didn’t feel anything from her! 申し訳ないけど、彼女の圧は弱すぎるから、セラピストを交代してほしい!

 

と男性セラピストと交代させられているのを見た時は、気の毒に思ったものです。

実際、小柄な女性セラピストが、大柄のお客さんに太刀打ちできない件は、何度も耳にしています。

アメリカ人女性セラピストでも、体力が持たず離職するという、離職率が高いお仕事でもあります。

筋肉量も多いアメリカ人

 

加えて一般アメリカ人は、一般日本人と比べて筋肉量が多いです。

皆さんも出産後、アメリカ人女性がすぐ職場に戻り、バリバリ働くのを聞いた事はありますよね。
これはアメリカ人女性が日本人女性に比べて、圧倒的に筋肉量が多いからだと言われています。

この筋肉量の多さ(大きさも含めて)は、時にはセラピストの親指を痛めます。

女性セラピストが筋肉マン体型の男性に、太刀打ちできるはずがありません。
もし出来るとすれば、天井に吊ってある棒で立ちながら、足でマッサージする韓国式マッサージか、
自分の体重をかけながらストレッチするヨガマッサージだと思います。

普通のマッサージですと、若いうちはまだいいですが、年齢とともにしんどくなってくるでしょう。
もちろんパートタイムとして働くなど、数を減らせば続けられると思います。
ただし、十分な生活費を稼ぐとなると、、私には自信がありませんでした。

アメリカ人のアジア女性セラピストに対するイメージ

これも、私が断念した大きな理由の一つです。
アメリカでは、なぜかアジア人女性のマッサージセラピストに対して、少し偏見があるようです。
特に男性は、、なんだか違うマッサージを想像するようです。

テレビや映画の影響か、はたまた実際そういうったお店が実際にあるのか。

一生懸命施術している女性セラピストさんに失礼ですよね。

エステティシャンとして稼げるようになった

そうこう悩んでいるうちに、エステティシャンとして徐々に指名客が増えると同時にコミッション(歩合率)が上がり、
エステティシャンだけでそこそこ稼げるようになっていました。

私が働いていた米系スパでは、マッサージセラピストもエステティシャンも、一人に対してのコミッションは
同額でした。そして指名客が多いセラピストはそうでないセラピストよりも給料がよかったです。

エステティシャンの強みは、(Add on) と言って、フェイシャルのメニューのアップグレードができることです。

例えばお客様が(ベーシックフェイシャル)で予約した場合、肌状態を見て(ディープクレンジングフェイシャル)に
アップグレードした場合、その差額分に報酬が出ます。

また、プロダクツを売った場合、その売り上げの8〜10%の報酬が出ます。

マッサージセラピストは、時間を延長すれば報酬につながりますが、その分肉体を使うことになりますし、
強みとなるプロダクツの売り上げもない為、身体一本で勝負をすることになります。

ニューヨーク州のマッサージセラピストは、他の州よりもライセンス取得が難しい。

私はもしマッサージスクールに通うのなら、Swedish Institute  と決めていました。

NYC一番歴史があり、そこを卒業したセラピストは、

  1. 腕がよいセラピストが多い、
  2. カリキュラムが素晴らしく、身体の知識が豊富になる。
  3. その信頼性ゆえ、すぐに就職先が見つかる。

この3点の武器を備えている事から、ここ以外は考えられませんでした。

が、ニューヨーク州のマッサージの資格を取るには、学校での1000時間の履修時間が必要となります。
(ちなみにカリフォルニアやニュージャージーなど、ほとんどの州は500時間ほど)

ただでなくても、他の州より免許を取るのが大変なのに、Swedish Instituteは数年前から、
1年ちょっとで通えた専門学校から、2年制の短期大学に変更。
それによりカリキュラムが大幅に変わり、スポーツ医学やスポーツマッサージだけでなく、病理学、メディカルマッサージなど
かなり奥まった医学的な専門知識を学ぶ事に。

わたし
授業料も4万ドル(400万円)を超えた〜!!

この授業改革も、へっぴり腰の私が断念した理由です。

最後に

色々と理由を連ねましたが、私自身は未だにマッサージをするのも受けるのも大好きです。

日本でセラピストをしていた時代から、人体には興味がありましたので、今も昔もたくさんの本を読み、
エステの技術や育児にも役立っています。(オススメの本は後日アップします!)

マッサージセラピストになりたい方は、チャレンジ精神溢れていて、優しい人が多いです。
(アメリカ人セラピストも本当に心温かい人が多いです!)

私のように人を癒してあげたい、楽にさせてあげたいって理由から入る人も多いと思います。

その反面、こういう事もあるよって事で、今回お話させていただきましたが、
重ねて言いますが、今でもマッサージをするのも受けるのも大好きです!!

 

 

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