皆さんこんにちは。Kaochannycです。
皆さん、2018年にハワイで可決された特定の日焼け止め販売禁止のニュースを耳にした方も多いのではないでしょうか。
詳しくは下の私の記事を読んでくださいね!
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(エステティシャンが疑問)世界初!ハワイで、特定成分が入った日焼け止めが販売禁止。美容的にはどう?紫外線から守りきれる?
さて、今日お伝えしたい新たなニュースですが、なんとハワイに引き続き、フロリダ、キーウエスト市でも、特定の日焼け止めの販売禁止の法律案を提出しました。
フロリダはまだ、法律化されていなく、2月5日に予定されている二度目の投票で、法律化されるかどうか決まるようです。
理由はハワイに引き続き、サンゴ礁を守るためですが、
ちょっと待って!
本当に決まっちゃうの?
エステティシャンとして、ちょっと心配。。
ここで今日は、エステティシャンの観点から、この法律案に対してちょっと気になる点をお話したいと思います。
ハワイに続いてフロリダも?特定成分が入った日焼け止めが販売禁止に?その内容は?
まだ法的に決まったわけではありませんが、可決するのは時間の問題と思われます。
以下、法律案の内容はこちらです。
フロリダで日焼け止め販売禁止の対象成分は、oxybenzone とoctinoxate
ハワイ同様、紫外線吸収剤の主要成分である以下の2つが販売禁止の対象です。
oxybenzone (オキシベンゾン)
octionoxate(オクチノキサート)
この2つは嫌われ者ですね〜。
どちらも紫外線吸収剤の主役として、活躍している成分です。
どうして販売禁止を検討してるの?
前述した通り、ハワイ同様、サンゴ礁を守るためです。
50年前と比べてサンゴ礁の9割が消滅してしまっていることを危惧し、
残りの1割を守ろうと、キーウエスト市が動き始めました。
可決したとしても、販売元から流通先の撤退を考慮すると、販売禁止開始まで1年はかかるそうです。
日焼け止め禁止の法律案にフロリダの皮膚科医が反対?その理由は?
一方、法律案可決にあたって、皮膚科医からの反対の声も無視できません。
紫外線吸収剤は、サンゴ礁の直接の原因ではない
Coral reefs have been disappearing for 50 years; these sunscreens have been around 25 years,” said Dr. Andy Weinstein, president of the Florida Society of Dermatology and Dermatologic Surgeons.
これによると、サンゴ礁が消滅し始めたのは50年前から始まっていて、この2つの紫外線吸収剤が出来たのはわずか25年前。よって、直接の原因ではないとAndy Weinstein皮膚科医は言及しています。
また、アメリカ皮膚科学会でも、この2つの成分がFood and Drug Administration(アメリカ食品医薬品局)で認可されており、環境や人体に悪い影響が出ている事が証明されていないと、主張しています。
皮膚ガンが増える確率が上がる
皆さん、フロリダに行かれたことはありますか?
私はハワイもフロリダもあのオゾンが薄くて問題になっているオーストラリアにも行ったことがありますが、フロリダへ行って驚いたことといえば、
現地の人々のシミの量!!
全身細かいシミで本当にすごいんです。年配の方はもう、象の皮膚みたいなシワと無数のシミでいっぱいで、申し訳ないけど目も当てられないくらい。
肌状態で言うと、オーストラリアよりもひどいと思うほど、みんな肌には無頓着。フロリダほど水着姿の男女が日焼けをして楽しむ場所はないくらい、強烈な日差しの中、ガンガンに日焼けしている方が本当に多いです。
But the sunscreen industry and some doctors are fighting back, saying those two ingredients at issue, oxybenzone and octinoxate, prevent skin cancer and that without them skin cancer rates will rise dramatically. Banning them won’t save the reef, they say.
紫外線散乱剤では役不足
紫外線から体を守るには、環境に優しい紫外線散乱剤を使えば良いと言う声ももちろんあります。ハワイ同様、zinc oxide やtituniumが主成分のphysical sunscreen(紫外線散乱剤)であれば、今まで通り店頭に並ぶので問題ないと言われています。
しかし本当にそうでしょうか?
私自身がメラノーマ性皮膚ガンを経験しているのもあり、フロリダのような日差しの強い気候で、紫外線散乱剤だけで過ごすのには、かなり抵抗があります。
紫外線散乱剤は、皮膚表面にとどまっているだけなので、汗や水とともに落ちやすく、その度に塗り直さなければ効果がありません。
また、皮膚ガン患者にはoxybenzone (オキシベンゾン)とoctionoxate(オクチノキサート)を処方すると言うことですが、これは逆に言えば、他の日焼け止めでは効果が不十分だからということでもあります。
フロリダのような強烈な日差しが強いところでは、強力なブロック剤でないと紫外線に肌が負けてしまいます。
もしこの法律案が可決されれば、私はフロリダに行くのは冬の日差しがそれほど強くない時期にします笑。
最後に
50年前と比べて9割も消滅してしまっているサンゴ礁。
最後の1割を守りたいと言う地元の方々の気持ちも、痛いほど理解できます。
それとともに、紫外線の皮膚への影響も無視できません。
1日も早く、環境に優しく、お肌にも効果的な日焼け止めが開発されることを心から願っています。